久しぶりの記事になる。
ごくまれに、絶妙な洗脳を仕掛けてくる人がいる。
しかけた本人は無意識かもしれないが、その効果は絶大だ。
そんな日常に潜む洗脳に踊らされないよう、もし自分がダメ人間だと思うことがあったら、一度冷静に考えてみてほしい。
■確率は希少だが出会ってはいけない人がいる
いわゆる、
- 自分正義
- ミスは悪、自分のことは棚に上げて、いくら攻撃してもよい
- 顧客が気にしていないことまで工数をかけさせる神経質
- マウンティング大好き
という性質が揃った人間は、ごくまれに存在する。
30年を超える俺の社会人生活で、3人ほど出会ったことがある。
もちろん、二度と関わりたくない人間である。
自分の人生を大事と思うなら、こういったタイプと戦おうとしてはいけない。
若ければ正義感に燃えて戦おうとするかもしれないが、経験上、時間の無駄だ。
■自分正義
これは、自分が正しいと思い込みすぎる点をもって、自分正義と名付けている。
単に「そうしたほうがよりよいね」ということを「絶対にそうしなければならない!」と考えるタイプだ。
これはベテランのほうが陥りやすい。
過去の自分の経験が世界のすべてと勘違いをして、それを動かぬ柱としてしまう。
そんなものは、顧客や現場やかけられる期間・コストの状況などによって、いくらでも揺らぐものだ。
■ミスは悪、攻撃してよい
例えば、作成した資料のレビューにて、誤りや漏れを発見したとする。
一人の人間の力なんてものはたかが知れている。
どんなに間違えないようにと、何度確認しようとも、必ず間違い・漏れは残る。
だからいろいろな人の視点でレビューをするのだ。
そして誤りや漏れの発見は本来「喜ぶべきこと」である。
なぜなら、それによって資料の品質が上がり、顧客満足度の向上につながるからだ。
ところが、こうした指摘がみつかることを悪と捉える人がいる。
そして作成者に対して執拗に攻撃し、なぜ間違えたのかなど原因を掘り下げようとする。
攻撃している本人は、そうすることで今後改善されるものと考えているふしがあるが、全くの無駄である。
なぜなら、人間である限り間違いは永遠に0にはならないからだ。
毎度攻撃すれば大抵の人は委縮し、更なるミスを犯すようになる。
またこうしたタイプは、自分が気付けることを他人も気付けるはずだと思い込んでいる節がある。
だから、「できるはずのことをできていない」として攻撃してくるのだ。
■異常な神経質
この気質をうまくコントロールできるものは大変優れた要員となるが、これに振り回されるとすべてに時間がかかる。
このタイプは、熱くなると費用対効果という言葉を完全に忘れてしまう。
それほどコストをかけなくてよい、さほどクオリティを求められていない段階でも、都度、最終納品のクオリティで作成させようとし、無駄に工数をかけさせる。
PMやPLであればまだしも、何の権限も持たないメンバーが、別のメンバーにこれを強制する場合もあり、越権行為も甚だしい。
■マウンティング
器の小さい臆病者がしかけてくることが多いと感じている。
自分のミスは棚に上げ、他人がミスした時に、ここぞとばかりに上から目線でマウンティングを行う。
いちいち相手にするだけ時間の無駄だ。
■出会ったらどうすんの
期間限定のプロジェクトなどであれば、気持ちの強い人は耐えても構わないが、お勧めできない。
まっとうな人、優しい人、まじめな人であれば、この理不尽さに、なかなか気づくことができない。
ミスに便乗していろいろ仕掛けてくる性質上、攻撃されたほうが「自分が悪い」と思い込まされてしまう。
洗脳されれば、あとはうつ病まっしぐらである。
自分をダメ人間だと思うようなことがあれば、一旦冷静に「そんなに自分が悪いのか」とギザギザハートの子守歌のように考えてみてほしい。
よくよく考えると理不尽ではないか?と気づいたら、即逃げることをお勧めする。
退職などはそうそう踏み切れないかもしれないが、自分の人生を台無しにされる恐れがあることを考えると、一刻も早く転職をお勧めする。
■出会ったらいけない人の末路
ちなみに俺が出会った、やっかいな方々が後にどうなったか、挙げておこう。
・協力会社が逃げていき、プロジェクトの遂行が困難になった
・モラルに欠けた事件を起こし、現場退場
まぁ自業自得なので憐れみの感情しか起こらない。
俺の好きな言葉に、「ナイトライダー」という昔の洋ドラの主人公が、少年に言ったセリフがある。
「逃げて済むことなら逃げちゃっていいんだ。どうしても避けられない時だけ、戦うんだよ」